After Eden

Kalafina( 華麗菲娜 ) After Eden歌詞
1.Eden

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

雨に打たれた街の空には
待ちわびていた夜明け
夢より少し小さなものを
鞄に詰め込んで

今始まるよ
自分の歩幅でパレード
小さな靴音届くといいな
泣いて笑って
君に

昨日失くした大事なものが
明日を照らす灯り
一つ向こうの知らない路地へ
迷い込んで行くよ

夢を見ようか
少し大胆な気分で
明るい景色を描けるといいな
今日の絵の具で
君と

見慣れた寂しさ、未来への高度
この指で鳴らす草笛の温度
間違えた道で君の手を取って
風吹く丘へ

雲の隙間で瞬いたのは
昔飛ばした夢の飛行機
just say good-bye

口笛高く街の空には
涙に濡れた夜明け
永遠よりも儚いもので
世界は出来ていた

何処へ行こうか
解き放たれた哀しみが
空の高みへと消えて行くような
眩しい季節
君と

楽園へ続く僕たちの航路
ひたむきに笑う、それだけの勇気
産声と共に戻らない日々へ
僕たちは漕ぎ出していた

高波のように押し寄せる未来
クロールで超える運命の領土
鮮やかに大胆に駆け抜ける迷路
泣いて笑って
君と

雨に打たれた君の心に
待ちわびていた夜明け


2.sandpiper

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

いつからこの場所で泣いていたのか
忘れてしまって
涙の理由さえ枯れてしまうまで
一人で隠れていたいの

風が呼ぶけど
応えはなくて
空は哀しく一人きり
愛したことも
砂の脆さに
消えて

もう貴方が何処にも見えない
雲は旅を誘うけど
いつか一人で飛び立つ時まで
私は空を失くして
眠るいそしぎ

故郷へ続く蒼い風をただ
信じていたのよ
幸せの道しるべ緑の島へ
貴方の翼を見つめて

自由になれば
道を失くした
世界は哀しいほど広く
海より高く
天より低く
行くわ

もう貴方に傷つくこともない
やがて閉ざされる蒼穹
帰る場所さえ見えなくなるけど
私は空を忘れて
歩き始める


3.Magia

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

いつか君が瞳に灯す愛の光が
時を超えて
滅び急ぐ世界の夢を
確かに一つ壊すだろう

躊躇いを飲み干して
君が望むモノは何?
こんな欲深い憧れの行方に
儚い明日はあるの?

子供の頃夢に見てた
古の魔法のように
闇さえ砕く力で
微笑む君に会いたい
怯えるこの手の中には
手折られた花の勇気
想いだけが頼る全て
光を呼び覚ます
願い

いつか君も誰かの為に
強い力を望むのだろう
愛が胸を捉えた夜に
未知の言葉が生まれて来る

迷わずに行けるなら
心が砕けてもいいわ
いつも目の前の哀しみに
立ち向かう為の
呪文が欲しい

君はまだ夢見る記憶
私は眠らない明日
二人が出会う奇跡を
勝ち取る為に進むわ
怯えるこの手の中には
手折られた花の刃
想いだけが生きる全て
心に振りかざす
願い

囚われた太陽の輝く
不思議の国の本が好きだった頃
願いはきっと叶うと
教えるお伽噺を
信じた

静かに咲き乱れていた
古の魔法優しく
世界を変える力が
その手にあると囁く
終わらない夢を見よう
君と行く時の中で
想いだけが生きる全て
命を作るのは
願い


4.九月

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

秋の雫が貴方の頬に
憂いを落とし
見えない月に願いをかけた
愛しさが溶けるように

きっと夢の中で
貴方の微笑みに会える
そっとキスをしてよ
消え行く九月の為に

赤い小指のお話をまだ
信じてた頃
幼い星に願いをかけた
夢のような恋をするの

ねえ、きっと雨になるから
雲が逃げるまでここにいて
何も言わなくていいの
歌って
二人の為に
優しく

見えない月に願いをかけた
夢のような恋をするの

こんな秋の夜には
昨日の微笑みに会える
そっとキスをしてね
消え行く二人の為に
優しく


5.in your eyes

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

いつのまにか答えの無い
道に踏み込んだのね
濡れた睫毛触れ合うまで
もうあと僅かなの

二人で静かに時を重ねたい
そんな願い空しく
たちまちココロ浮かれ騒ぎ
ただ夢見心地で
儚い純情貴方に捧げ
恋はそんな甘くない
抱きしめてすり抜けて
見上げた秋の空

in your eyes
貴方の側で
恋のすべてが見たいの
瞳映し合うとき
いつも笑顔でいたいね
in your eyes

見つめ合えばもう一人の
私に会えるのね
決めつけてた自分らしさ
塗り替えて行くようで

心が一つじゃ足りないみたい
キスがキスじゃ終わらない
足取りさえもおぼつかない
クラクラ……夢の中
いいとこ見せたい、ニワカでごめん
恋はそんなユルくない
痛いほど抱きしめて
純情秋の空

in your eyes
切ない胸も
少し泣いてた昨日も
瞳映し合えたら
全て笑顔に変えるよ
in your eyes

二人で静かに時を重ねたい
そんな願い空しく
たちまちココロ浮かれ騒ぎ
ただ夢見るだけで
切ない感情貴方のものよ
恋の願い叶えたい
抱きしめてこの胸を
心は秋の空

in your eyes
二人で見てる
少し明るい世界へ
瞳映し合うとき
いつも笑顔でいるから
in your eyes


6.destination unknown

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

夢を語りすぎて
命が軽くなりそうで
愛の教科書には
何にも書いてなさそうで
瞳をこらす
確かな物は何処
胸を焦がす何かを探して

秘密抱えたなら
少しは重くなれそうで
貴方の瞳には
何か潜んでいるようで
指を伸ばす
生きる楔が欲しくて
二人は初めてキスをしたの

その瞳は何を見つめ
銀色の朝の中を
満ち潮の夜の中を
彷徨って行くのでしょう

この水は何処へ続く
塞き止められた日々の中
穢れ無いものはいつも

愛の無い場所にあるのでしょう

心の片隅に
何か淀んでいるようで
愛で塗り潰せば
全て正しくなりそうで
瞳をこらす
夜明けの星は何処
奇麗な光が一つ欲しい

この濁りを愛と呼んで
ありふれた影の中を
もどかしい夜の中を
漂って行くのでしょう

この水は何処へ続く
流れを恋い慕っていた
探してるものはいつも
届かない場所にあるのでしょう

自分の傷ならば
自分で嘗めて治せそうで
それでも傷跡を
見せびらかしたくなりそうで
ヒトになるまで
まだまだ遠い道かしら
心は何時からここにいたの

夢を語りすぎて
命が軽くなりそうで
愛の教科書には
何にも書いてなさそうで

この水は何処へ続く
銀色の夜の最中を
爛漫の愛の中を
何処までも流されて行くの


7.neverending

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

振り向いた風の欄干に
残された誰かの面影
追いついた筈の曲がり角
いつもその先で笑ってる

見た事の無い記憶が
足首の骨の中に
痛まない刺のように
ちりちりと鈴を鳴らす

never-ending song
僕らの胸にいつでも
広がる空
雲の中 光を隠し
懐かしさを歌ってる

月の声、夜に鳴く鳥の
銀色の羽を集めてた
君のこと見失ったのは
昨日燃え尽きた森の中

探したいものを探し
哀しみを甘く求め
この胸は切なさへと
いつも帰って行くんだろう

カンテラが
夜の海にただ淡く弧を描いて
もういない人を
未来の光のように照らす

never-ending song
消えてはまた始まるよ
別れのうた
寂しくて切なくて
やがて優しい
君の声で


8.ことのは

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

伝えたいことと違う色に
どうして
ことのは
染まるのかな
秋風がそっと散らす絵の具に
はらはらと濡れた
紅い夕暮れ

ほんとうは
もう少し
やわらかい
気持ちだった

愛しさは
我が侭で
貴方に届きたい

心に生まれた風の強さに
優しい言葉が怯えていた
色付き波打つ胸に隠れて
真っ白なままで
いたいと泣いた


9.magnolia

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

ほころびて行けば
あとは散るまで咲くだけの
恋になりそうな
堅い莟が揺れている

白く白く愛したい
澱みの無い
冷たい水だけを飲み
生まれた花のように

貴方の色に染まらない心だけど
甘くなつかしいその手で
抱きしめてよ
恋は始まってもいない
全ては箱庭の中の
小さな夢語り

magnolia いつまでも貴方が
彷徨い目指す場所に白く
届かぬ空から微笑む
光のひとひらのように
未来を照らしているよ

壊れた記憶の
優しい声に気付くまで
貴方が行きたい
眩しい道が見えるまで

迷い子のまま
心が指差す方へ
いつも頼りにするのは
奇麗な花ばかり

やがてさんざめく世界に
高鳴るうた
愛という名の憧れを分け合うから
恋が始まって行くのね
全ては二人で咲かせる
奇麗な花の中

Magnolia 黎明のトルソー
明るい闇の中にあって
届かぬ空から奏でる
夢見る天体のロンド
未来を歌っているよ

ほころびて行くよ
甘い莟が揺れている


10.輝く空の静寂には

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

冷たい涙をたたえて
時が満ちる頃
貴方は光を探して
闇を開くだろう

茜の歌声
その胸を染めて行く
永遠に焦がれて
散り急ぐ旋律(しらべ)のように

輝く空の静寂(しじま)には
私の庭がある
何時か貴方が辿り着く
汀(みぎわ)の彼方に

月を守る夜の闇が
囁く子守唄
泣かない子供の瞳が
夢に濡れるまで

さよなら
二度とは会えない貴方だから
愛しく狂おしく
夜は胸を抉るように

輝く空の静寂には
貴方の家がある
月の堕ちる闇の向こう
みなもとへ還る
細い路


11.胸の行方

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

もう一度だけさよならを聞かせてよ
夜はすぐ終わるから
冬の雨に震えてた街角に
何を置いて来たのだろう

好きな本の最後の一行に
こみあげる愛しさを
誰に語る事もなく閉じ込めて
胸はどこへ行くのだろう

let me roll in the river of life
let me flow down the river of life
go the sun round the river of life
胸の行方を照らして

夢ばかりを見ていると言われても
ただ優しくなりたい
目の前の人たちを慰める
言葉だけを見つけたい

let me roll in the river of life
let me flow down the river of life
sky is high on the river of life
胸の行方を探して

夜明けはいつもコバルトブルー
窓辺に騒ぐ名前の無い小鳥の群れのように
願いの叶う朝を他愛無く信じて

let me roll in the river of life
let me flow down the river of life
go the sun round the river of life
胸の行方を照らして


12.snow falling

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

雪は白く大地を染めて
空へ続く道を造る

結んだ手がまぼろしのようで
遠く見える背中に触れた

箱の中の時間のような
音符の無い ritardando

明日溶ける夢の中だから
永遠まで歩いて行けそうで

傘の陰でそっと
微笑んだ瞳
秘密めいた夜
二人だけで
優しくなる残像
遠く見える街灯
世界は今小さな箱庭

よろこびへ続く
白い道をずっと
二人で行けると
信じてみたくなる
さよならとそっと
つぶやいたあとで
明日会えるのに
不思議ねと
笑う
fallin' snow

雪が溶けた朝にはきっと
消えた夜を想いながら

雪の日を
唄いながら


13.symphonia

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

ずっと昔の物語を聞かせて
貴方が今日だけのコーラスを重ねて
symphonia of time

胸に眩しい花火のような憧れ
迷いと躊躇いの誘いを進むよ

東の風に
昨日の景色を見届けたら
時の手を取って
まだ見ない明日へと

今、明るい音楽世界の彼方へ
貴方のいのちが愛を奏でている

いつか全ての大地に降る夜明けへ
小さな灯火一つだけで進むよ

夢の行方を
きっと静かな
鐘の音が見送ってくれる
果てしない地平へと

今、明るい音楽空に届くまで
僕らの信じた愛を奏でている

ひとの想いが花咲き降り積もり
僕らの世界を愛で満たしてゆく

聞かせて
貴方の調べ